文系iOSエンジニアの備忘録

エンジニア iOS Swift

Firebase Analyticsやってみたった[2020年]

どうもおはようございます、こんにちは、こんばんは。

ちるたろうです。

 

 

はじめに

現場でFirebaseを使っているのですが、ナレッジとしてまとめる機会があったのでこちらに投稿します。 興味があってこれからやりたい人方、一応サービス概要は知っておきたい方の参考になれば幸いです。

Firebase Analyticsについて

Google アナリティクスが中核となっている、アプリの使用状況や動作に関するデータについて 分析することができる無料のアプリ測定ソリューションです。 そのためFirebaseConsoleだけでなく従来のGoogle アナリティクスの管理画面でもデータを確認することができます。

元々、Googleがモバイルアプリの計測をするためのモバイルアプリ向けGoogleアナリティクスを提供していました。

2019年9月以降から、そのモバイルアプリ向けGoogleアナリティクスのサービスが終了し、 Firebase 機能と統合されているGoogleアナリティクス(Firebase Analytics)に移行する必要が出てきたのもあり活発になっています。

参考:Firebase Analytics公式ドキュメント    GoogleAnalyticsを使ってみる

実装方法

プロジェクトの作成やアプリの追加は公式のドキュメントを参考にするとわかりやすいです。 Console画面はほとんど日本語化されているのでわかりやすいです。

Firebase – 公式ドキュメント

Firebase – コンソール

主な流れとしては

FirebaseSDKインストール → Google設定ファイルインポート → FirebaseSDK初期化 → イベントログ追加 → コンソールで確認

です。

注意点かどうか分かりませんが、自分がやった時バージョン指定をしてpod install したらうまくFirebaseと繋がらなかったことがありました。(pod 'Firebase/Analytics', ' ~> 5.6.0')

できること

従来のGoogleアナリティクスでは 滞在時間やセッションごとのスクリーンビューなども集計されていましたが、 Firebase Analyticsはイベントを基にしたデータの集計を行なっています。 そのため、標準レポートで閲覧できるレポート内のグラフのほとんどは、イベント単位での集計がされており以下のような分析ができます。

  • プッシュ通知の分析
  • クラッシュレポート
  • ユーザー層のその他の行動を把握
  • アプリ内の行動分析

など。

自動で収集されるイベントとアプリに埋め込んで集計するイベントとがあり、

ユーザがログインしたとき(login)、ユーザがチュートリアルを開始したときのようなGoogleが推奨しているイベントもあります。

参考:推奨されているイベント一覧


実際に各機能で確認できる内容をざっくりまとめました。

Events

Eventsタブでは集計されたイベントの一覧を確認でき、総数やユーザー数などが確認できます。

また、イベントの詳細画面ではイベントに付随したパラメータの内容が確認できます。

分析は基本的にはこちらのタブから確認できます。

image-20200325071214762.png

StreamView

イベントが集計された30分〜1時間以内のリアルタイムデータの閲覧が行えます。

1分あたりのユーザー数や、その時間帯のイベント数などリアルタイムで詳しく把握することが可能です。

image-20200325071231318.png


DebugView

開発時にさらに秒単位で細かく確認したい場合にDebugViewが使用できます。

image-20200325071241059.png

iOSで確認するにはBuildターゲットのスキーマの設定を変更する必要があります。

Xcode で次のコマンドライン引数を指定します。

-FIRDebugEnabled

詳しくは先に載せた、Firebaseの公式ドキュメントを参照してください。

注意点

  • イベントが集計され、表示されるまでに24時間ほどかかる場合がある。
  • イベントに付与したパラメータはStreamViewでは即時確認できるが、
  • Eventsでは確認できるまでに1日以上かかる(実際2週間後くらいにProdででた例あり。。)
  • Eventsでパラメータを確認するにはパラメータレポートを編集する必要がある。

まとめ

GAに比べてUIは分かりやすくなったと思いますが、その分見れる部分も減ったということ。 ただ、従来のGoogleアナリティクスコンソールでも使えるので(データとしては集計していない部分はあるが)適材適所でしょうか。 実際にBigQueryにエクスポートしてデータポータルを使用して活用したり 一部をGoogleアナリティクスコンソールで確認とかもしていました。

 

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