はじめに
現場でどういうアプリを提供したいか、決めたものの 取り入れたい機能やマネタイズ面についてなど色々な議論をしていくうちに コンセプトと実際にメインで打ち出していく(UIや機能の提供の仕方)部分との乖離が起きました。
その時にどう進めようとしたかについて共有です。
コンセプト
ホーム画面にどういった要素を入れるか話し合った際、 とあるアクションに付随してポイントを付与するということを考えていたので ポイントの表示、ポイントの獲得ランキングなどが優先順位の高いものとして上がりました。 ただ、コンセプトとしては 「混雑をさけた移動、有意義な時間を提供する」
そうなった時に、コンセプトに掲げている物と優先順位が違うのではないかと。
では何がよくなかったのか。
全体像が見えていなかった
ユーザーに使っていただく中でユーザーシナリオをいくつかPOが考えてきましたが、 それぞれがかなり独立していて、どういった画面が欲しいのかが曖昧でした。(というかMVPがアプリの利用にしっかり落とし込まれていない感じ)
全体像の考慮について優先順位を下げていた理由としては、 開発スプリントは走っていて、少しでもDevのバックログを作成したいということです。 全体のワイヤーフレーム→各画面のデザインではDevチームの着手が遅くなるから 必要だと決定している各画面のデザインを作って、そこからDevも少しづつやっていくと。 そういった思惑がありました。
でも、どういった画面遷移があって、データをどのような画面で共有するのか、1画面に載せる情報がそれで正しいかなど、全体像が見えていないためDevとしても開発はできるけど、絶対デザインチームも開発チームも出戻りが多く発生しそうな状況でした。
そこでコンセプトの再考と全体像の把握から再度行うことになりました。
コンセプト
大きなコンセプトの変更というわけではなくて、 元々メインに据えていたコンセプトをどう事業として利益が出るよう成り立たせるか、 もしくは事業として利益が出るような手段をどうコンセプトに絡めていけるか、 そういったところを再考されていました。
全体像についても、MVPからアプリにどういった機能を持たせた画面がいるか、 どういった導線になるかを再考していました。
最後に
プロジェクトを進める上で、いろんな人がいて、いろんな思惑があります。 人だけじゃなく組織も関係してくるとより複雑になっていきます。
進め方にしても、納期を考えるとプロダクトの品質以外にも考慮するべきところがあります。
ただ、それらに振り回されるのではなくてどうやってそれぞれの課題を解決できるか、 今重要なことは何か、短期的ではなく長期的に考えて進めることが大事だなと思いました。
おまけ
イテレーティブ と インクリメンタル https://www.ryuzee.com/contents/blog/2985